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Day.23-2002.08.05 Day.22 へもどる
 朝8時過ぎ、同室の人々がまだ寝ている時間に目を覚ました菜津子。そぉーっとベッドから起き上がると、バックパックをずるずると部屋の外まで引きずり出した。チェックアウトする前に、何はともあれシャワーを浴びたかったのだ。8時30分。シャワーを浴びて部屋に戻っても、まだ誰も起きる気配がない。仕方ないので、またズルズルとバックパックを引きずり出し、部屋の外で準備と荷造りを始めた。

 9時前に3人は合流し、せっかくだからと
バッパーの中にあるカフェで朝ごはんを食べることにした。私達にしては贅沢な選択だったが、それぞれに前夜の経験で参っていたのと、これから次のバッパーまで、荷物を抱えての移動が待っていたので、少し“自分にごほうび”が必要だったのだ。

 確かに、設備が整っていてきれいなバッパーは素晴らしい。でもドミトリーでどれだけ快適に過ごせるか、これをバッパー選びの条件に加えなければいけないと、私達は再認識した。普段
シェアフラットで生活し、全くの他人と同じ空間で過ごすことに慣れているはずの3人だったが、この経験には少々参ってしまったらしい。

いつものスタイルで、“お引越し”

 背中一杯の荷物をものともせず、3人が歩いて向かったのは、“Roebuck Backpackers”(リューバック・バックパッカーズ)というバッパー。“ブルームのバッパーはどこもひどい”という噂を聞いていた私達は、どんなにすごい所かと覚悟していた。しかし意外なことに、部屋は至って清潔。ベッドもきれいだった。

 今回も勿論ドミトリーだが、部屋にいるのは私達だけだった。ドミトリーは多くの場合、4人部屋か6人部屋だ。予約の時に4人部屋をリクエストすると、たいてい3人だけで部屋を使えるのはありがたかった。

 一旦部屋に落ち着いた私達、恒例の施設探検に出かけた。そして、噂がある意味事実であることを知る。部屋は清潔だったが、キッチンと
ランドリーは頂けなかった。なるべくキッチンを使うのは避けようと、この時決意したのは言うまでもない。

 本日の予定はぎっしりと詰まっていた。まず、あまり日が高くならないうちに日本人墓地へ。そして夕方からは、観光の目玉の一つである、“サンセット・キャメルライド”を予約していた。カップラーメンで簡単にお昼を済ませた3人は、日焼け止めをたっぷり塗り、水筒を持ち、夏休みの小学生並の勢いでブルームの町に飛び出していった。

夢で終わってしまった“星空映画館”。建物の風情だけで期待できる。


 ブルームはかつて、真珠養殖で知られた町である。そしてここでは、多くの日本人が真珠産業に関わっていた。町を歩くと、真珠養殖の歴史を伝える博物館や、真珠産業に貢献した日本人の像が残されていて、かつての繁栄ぶりや日本とのかかわりをうかがい知ることができる。

 日本人墓地は、町の中心から歩いて20〜30分ほどの所にあった。ひたすらまっすぐ、平地を歩くのだが、何と言っても日差しがきつい。気が向いた時だけ話をしながら、私達はとぼとぼと歩いていった。

 予想はしていたが、やはりそこは閑散とした場所だった。人気はほとんどない。この日本人墓地には、真珠養殖に関わった人や
サイクロンで亡くなった人など、707のお墓に919名が埋葬されている。

ブルームの町に残る、真珠養殖産業の足跡。


 真珠養殖に従事して亡くなった人の多くは、潜水病(減圧症)や溺れたことが原因によるものだ。重い潜水具を身に付け、危険であることは承知していても、恐怖と戦いながら仕事を続けたのだろう。
 多くの墓石には名前や出身地などが刻まれていたが、中には名前のない、無縁仏もあった。また、苗字の異なる男女が同じお墓に埋葬されていたり、○○県○○郡の○○など、わかる限りの身元を記したものを見て、この2人は結婚したかったのだろうな、とか、故郷のことや家族のことをいつも話していたのだろうな、と思い、何とも言えぬ気持ちが押し寄せてきた。“日本人と名前の付いている日本人墓地に行ってみよう”と全くの観光気分で来てしまった自分が恥ずかしく、手向ける花も持たない私達は、ただひすら1つ1つに手を合わせることしか出来なかった。

以前は荒れ放題だったこの墓地は、故笹川良一氏の寄付で整備された。
多くの方が、故郷から遠く離れたこの地で静かに眠っている。

 もしこれからブルームに行くという人に出会ったら、私達はきっと、日本人墓地にお参りすることを、そしてかつてこの地には、危険を知りながらも自らの夢を持って来豪し、ブルームの発展に力を注いだ多くの日本人がいたことを再認識してほしい、とお願いするだろうと思う。


 日本人墓地を後にした私達には、30分の帰り道が待っていた。時間が経つにつれ、日差しはますます強くなる。ダラダラ歩いては体力を消耗するばかりだ。ここで子供に戻った3人、学校の帰り道の定番、“あの”遊びをしながら町に戻ることにした。

 “あの遊び”とは、そう、じゃんけんをして負けた人がみんなの荷物を持って歩く、あれである。目印には、街灯を使用。白熱の戦いが始まった。

じゃーんけん!・・・”
“いーんじゃーん!・・・”
“じゃーんけーーんっの!・・・”


“・・・ちゃうやん!”
“おいおい・・・”
“ちょっとぉ〜”

 遊びはいきなりつまづいた。基本のキホン、“じゃんけん”の足並みがそろわない。それもそのはず、“
各地”に散らばっていた人が集まるのだ、場所が違えばジャンケンだって異なる。ギャーギャーと下らないながらも白熱した議論を繰り返し、この“ジャンケン問題”を解決した3人。改めてゲームに戻る。

 ゲームを始めてしばらくし、3人はある衝撃の事実に気付いた。この勝負、“負けたもん勝ち”だ!

 学校の帰り道では、人数分のランドセル、ある時は重いお習字道具など、負けると本当に大変だった。しかしこの日の3人の持ち物と言えば、小さなバックパックが1つ。そしてそのバックパックに入っているのは、みんなが欲しがるタオルと水筒のみであった。つまり、負けた人だけが、好きな時にお水を飲めるのである。
 “大人”になってしまった3人は、どうやってこの勝負に“負ける”か、裏の裏をつきながら無邪気な子供のふりをしてゲームを続けていた。。。

ジャンケンに負け、荷物を持つキヨ君。負けたのに、なぜか勝ち誇ったご様子?

 夕方、私達は“
サンセット・キャメルライド”に参加すべく、バスに乗って“ケーブルビーチ”に向かった。多くの乗客を乗せながら走るバスは、5分ほど遅れてケーブルビーチに到着。私達はそのまま集合場所に向かった。

 集合場所に着くなり、おじさんが私達を怒鳴りつけてきた。“遅いよ!君達は今日キャメルライドに参加できないよ!明日明日!!!”

“え???”

 おじさんは私達を押しのけると、
私達と同じバスに乗り、私達よりも後に集合場所にやってきた人を“今日ラクダに乗れる人”のグループに混ぜた。

“え?????  えっ!!!!!”

 抗議してみたが、おじさんはお構いなし。一方的に私達の責任だと言い捨て、“明日また来い”と言い残すと去っていった。


 3人組、またもや唖然である。

 私達は、予約の時に指定された時間のバスに乗り、ここまでやってきた。バスが遅れたのは私達の責任じゃないし、何より、同じバスに乗っていた多くの人が参加できている。

 “オーストラリアで起こる、理不尽な出来事”に慣れ始めてきた私達。はっと気付いた。

 ラクダが足りない・・・


 おじさんの気持ちになってみた。

 ツアーの申し込みが、あちらこちらから入ってきたこの日。上機嫌でラクダを準備していたおじさん、とんでもないことに気付いた。
お客さんの数に対して、ラクダが少ない!!!
 ツアー集合時間まであと1時間。今キャンセルしてしまうとお金を返さなければいけないし、予約を委託しているツアーデスクからも苦情がくるだろう。。。

 ここでおじさん、ある決意を固める。−

 ツアー集合時間になった。市営バスがどうやら遅れているらしい。よしよし。。。

 バスが到着。さーて、どのお客にしようか。。。

 そこに、“バスが遅れてしまったので、急いで走ってくる日本人3人”発見。

 おじさん、標的セット完了。 お怒りモード準備。

 実行。。



 見事に策にはまった私たち。バス代を払って、このためだけにケーブルビーチにやって来たのに。明日の夜は、ガイドブックに載っていた“星空の下の映画館”で映画を楽しもうと予定していたのに。。。

 怒りと落胆に打ちのめされた3人を、夕暮れのインド洋は優しく迎えてくれた。そうだ、ケーブルビーチは西オーストラリアでも屈指の美しい海岸だ。インド洋に夕日が沈む姿を眺めるのも悪くない。

夕暮れ時のインド洋には、どんなモデルも“絵になる”風景に変える魔法がある?


 月に何日か、“
月への階段”が見られることで知られるケーブルビーチ。これを目的にブルームを訪れ、チャンスの訪れるその日まで滞在する人も多い。私達は月への階段を“見るものリスト”から外していたが、この海と月がつながる姿は美しいだろうな、と想像することはできた。

海を見つめる猛と砂を見つめるキヨ君。2人の心に去来するものは。。。


 暗くなった町へ戻り、私達は夕食を済ませた。これ以上の悲劇は起こらないだろうと半ば祈るような気持ちで。

 保正家の知らないところで、キヨ君の“長くブルーな1日”は始まっていた。


サングラスと組み合わせ、“月への階段”風を撮影。


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