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Day.34-2002.08.16 Day.33 へもどる
 色々な意味で'Big day' となったこの日。朝6時に起き準備を整えた一行は、まず“ジムジム・フォールズ(Jim Jim Falls)”に向かった。口の中で唱えるだけで楽しくなるような名前だが、そこにたどり着くまでの道のりは、文字通り険しいものだった。

 キャンプサイトから出発したバスは、埃っぽい道をひたすら駆け抜けていく。周りには何台もの車が走り、そのどれもが土埃を巻き上げていくので、視界はあまり良いとはいえない。こんなところも
アウトバックの良さかと、のんきに外を眺めること数十分。それまでほぼ“前進”のみだったバスの動きに、少しずつ異変が起きているのを感じていた。いつの間にか、ゴツゴツとした石やら岩やらを乗り越える動きが多くなっていたのだ。バングル・バングルでの体験以来、以前にも増して酔い止め薬をまめに飲んでいる菜津子だったが、非常にイヤな空気を感じ必死に遠くの景色を見始める。

 
ベヴンのツアーでも何回か見られた光景だった。彼ら“アウトバック・ツアー”のガイドさんに見られがちな共通点。それは“あえて、大変な道を選んで走る”こと。“こっちに平らな道があるよ・・・”とか“ジェットコースターじゃないから、ここでわざとブレーキかけなくてもいいよ・・・”など、突っ込みたくなる位極端な行動を取る傾向にあるような気がする。

 ガイドさんたちのサービス精神に違いない、と思う。そして気持ちはわかる。
もし、日本を訪れたことのない外国の方に“日本文化を経験してみたい”と言われたらどうするか、ちょっと考えてみた。

 自宅に招く場合、家には浴衣を準備し、到着次第早速着替えてもらう。食事は当然お寿司と日本酒。そして、“日本のテレビ番組”といって見せるのは、もちろん時代劇・・・・・

 “極端”の一言に尽きる。

 そして、もしこういったもてなしを受けた人がいるとするならば、その人の口から語られる“日本人”像は、毎日“キモノ”を着て“スシ”を食べている、そして日本には“サムライ”がたくさんいる・・・と言うことになりかねないのだ。
実際、日本に旅行に行ったことがあるというオーストラリア人が、“日本にはニンジャがたくさんいる”と話していたことがある。“どこへ行ったの?”と聞くと、“トウキョウ、ニッコウ・・・” なるほど、である。

 また数年前、日本を舞台にしたあるアクション映画が話題になった。“まさか”とは思ったが、やっぱり聞かれたこと。
日本ではみんな刀を持って歩いてるんだよね?

 更に、明らかに桜を季節をとうに過ぎた数ヶ月前、オーストラリアの旅行番組で日本を紹介していた。リポーターは桜が満開の神社を訪問。BGMにはもちろん荘厳な音楽。桜を鑑賞しながら歩くリポーター。カメラは池や石像を次々と映していく。そして、、、彼の“日本紹介”はここで終了した。背景に歩く、多くの巫女さんの姿と共に。。。確かに日本を象徴する景色の1つではある。反論するべきではない。しかし、である。

 少し話がずれたけれど、相手にとって未知の何かを紹介する時、人はついつい極端にしてしまいたがるのかもしれない。

 ある意味“サービス満点”の悪路を通り抜けた私達は、ジムジム・フォールズに到着した。250m程の高低差があるということ、そして険しい険しい道の先にあるという事からイメージしていたのは、音を立てて豪快に落ちる滝の姿だった。しかし、見渡したところ湖のようなものはあるが滝の姿はない。戸惑う私達に、ガイドさんはほんの少しだけ気まずそうに言った。“乾季だから滝が涸れちゃってるね。記念写真を撮って、ランチを食べよう!”

ジムジム・フォールズ乾季の姿。本当は一番奥に滝が見えるはず・・


 そう、乾季なんだもの。滝が枯れるのは当然。いつ枯れるかなんてわからないし、いくら有名な場所でも、いくら観光客が多く訪れると言っても、滝が枯れてるかどうかなんて、毎日調べるわけがない。。でも、、、残念だと言えば非常に残念だ。そしてあの道をまた戻るのかと思うと、そのショックは倍増した。



 昼食後、私達はもう1つの滝“ツイン・フォールズ(Twin Falls)”に向かった。

 ここで参加者一行は、重大な選択を迫られることになった。
 ツイン・フォールズ。それはバスだけでは行けない場所にあったのだった。駐車場から滝のあるところまで、およそ800メートル。その内訳はというと、川とほんの少し所々にある陸地、以上である。つまり私達参加者は滝が見えるところまで、800メートル泳ぐしかないのだった。

 後でわかったことだが、ここはボートを使うという選択肢もあった。ただし、私達が参加したツアーにはその選択肢はなく、そのかわりに与えられたのは2つ。

“水着だけで泳ぎますか?”  
“ライフジャケットを着けて泳ぎますか?”


ここで保正家、迷わず“ライフジャケット”を選択。菜津子は幼い時に川でおぼれたというトラウマをまだ引きずっているし、猛にしても、スポーツジムで泳いでいたのはもう何年も前の話。800メートル泳げるとはとても思えなかった。そしてキヨ君はというと、、、

“俺は泳ぐ!”

“えっ?” キヨ君の思わぬ一言にびっくりの保正家。 “800メートルだよ??”

“大丈夫やってー” と強気のキヨ君。

結局、ライフジャケット使用を選択したのは、保正家を含め5人ほど。これはかなり意外だった。みんな本当に大丈夫なのだろうか?

ガイドのスティーブに引き連れられ、一行は川にザブンと入っていった。意外に深く、流れは緩やかだ。ライフジャケットを着用している保正家、この緩やかな流れに乗り、木々の間から見える青空を仰ぎ“きれーい!”としばし感動。流れに身を任せるのも悪くない。

と、突然肩を引っ張られるような力を感じた。ぎょっとして起き上がると・・・

“キヨー!”

少々お疲れ気味のキヨ君が、猛のライフジャケットにぶら下がっていた。
“ちょっとつかまらしてなー。結構しんどいわ、これ”とキヨ君。

それはそうだろう。流れに乗っているとは言っても、足がつかない所を泳いでいくのは大変だ。私達はそのままキヨ君と一緒に流れていくことにした。しかし、流れ始めた私達を止めたのは、ガイドのスティーブ。“危険だから、人につかまって泳いではいけない”と、私達に離れるよう指示。ショックを受けるキヨ君だったが仕方がない。

ここから岸にたどり着くまで、キヨ君はスティーブの目を避けて時々2人につかまりながら、何とか完泳した。


一行はここで解散し、2時間ほど自由に過ごすことになった。快晴の昼下がり。意外にも下は砂地で、川の水で冷え切った体を温めるには最高の環境だ。私達3人もしばらくの間日光浴をしながら、流れ落ちる滝を眺めることにした。


ツイン・フォールズ全景。2本の滝が流れ落ちている様子が見える


ツイン・フォールズはその名の通り、滝が双子のように流れ落ちている。こちらは運良く滝の流れ落ちる様子を見ることができたが、やはり乾季であるため水の量は少ないということだった。しかし、水がたっぷりある雨季には迫力たっぷりの姿を見せるに違いないと思わせるだけの存在感を漂わせている滝だった。


近くで見れば見るほど、大きな滝だ



 しばらく休んで体が温まると、見ているだけでは物足りなくなるのがこの3人組。滝の流れ落ちるポイントはさすがに迫力に欠けていたので、その代わり滝の通り道に触れてみたくなったのだ。早速
交代制で滝に向かう。
“チョロチョロ”に近いのではないかと思われた滝の勢いは、意外にも力強いものだった。足を取られるとまではいかないけれども、体に当たる水しぶきは程よく強く心地よい。猛の大好きなマイナスイオンもタップリのご様子だ。


滝に打たれ、猛は何を祈る??



 それぞれに滝を堪能すること数十分。水遊びに飽きてきたキヨ君と猛、どうやら次は“お砂場遊び”に移行のようだ。どうもこの2人、ラウンド中に子供返りをしている感がある。そしてこの時2人が始めた砂場遊びは。。。

お相撲ごっこ。

 おもむろに砂の上に円を書き、向かい合うなり身を沈める。ん?と思って菜津子が眺めていると、何とまるで打ち合わせをしたかのように足元の砂をつかんでパーッと撒いているではないか。
この光景に、辺りの人々は興味津々。異様な光景であるので遠巻きにではあるが、ひしひしと視線を感じる。

 “ハッケヨイ!”の声と共に取り組みが始まった。“相撲ごっこ”というよりも“鬼ごっこ”のような趣だが、2人は大はしゃぎ。いまいちピリッとしないこの勝負、どうやら体重で勝る猛が勝利したようだ。

傍で見ていた菜津子、“日本人はみんなスモウを練習するんだよ”という話が広まらないかと、1人抱えなくても良い不安を抱えていた。

見事な土俵入り・・



 各自ツイン・フォールズを堪能した一行は、再びあの川を戻って行くことになった。自由時間にかなりの体力を消耗したキヨ君、800mの距離は往きにも増して大変そうだ。スティーブに睨まれてるので、保正家も肩を貸すことがなかなかできない。キヨ君を心配しながらも、プカプカと進み始めた。

ふと気付くと、キヨ君がいない!前後を見渡しても、やっぱりいない。慌てて左右を見回した保正家の目に、岸のわずかな陸地に生える木々の間を駆け抜ける黒い影。。。

キヨ君、苦肉の策実行中だった。

この先ゴール地点に近づくまで、キヨ君は陸地を見つけては忍者のように駆け抜け、陸地が途切れたところで泳ぎに合流することを繰り返した。体力消耗度数で言えば、こちらの方がずっと疲れるのではないかとも思えるが・・・。


 キャンプサイトに戻った後、常設ダイニング・キッチンで夕食を取った。乾季に入って観光シーズンを迎えているからか、キャンプサイトには個人・団体を含めたいくつものグループが滞在している。そしてガイドさんたちはそれぞれ顔見知りを見つけては挨拶を交わしていた。
私達のキッチンにも、ガイドさんと思しき男性が立ち寄りスティーブと話をしていた。どうやら後で一杯飲もうと言う話になったようだ。

 話を終えたスティーブ、いきなりソワソワし始めた。ツアーの一行はまだ食事を始めたところだったが、彼はもう我慢できなくなってしまったらしい。私達に向かって言い訳じみた挨拶をすると、そそくさと出て行ってしまった。私達も食事をした後はいつものように洗い物をするだけだったし、まあちょっと無責任かなとは思いながらも食事を続けていた。

異変に気付いたのは、食事を終えた時だった。外に出ようとした参加者の1人が叫んだ。

ドアに鍵がかかってる!出られないよ

唖然とする一同。とにかく大声を出して人を呼び始めた。

こんな時に限ってなかなか人が通らないものだ。すぐそばに同じようなキッチンがあり、中には人もいるのだけれど壁があるために声が届かない。少し焦りを感じ始めた私達は、更に声を上げて助けを求めた。危険が迫っているわけではないけど、ここで夜を過ごすのはあまり楽しいとは言えなそうだったからだ。参加者は大人ばかり。大の大人が10数人、キッチンの中から“助けてー!”“鍵を開けてー!”と叫んでいるのだ。通りかかった人は何事かと思ったに違いない。


外から鍵をかけられ、呆然とするオトナたち。


 しばらくしてようやく、話を理解してくれた他のツアーのガイドさんの手によって私達は外に出ることができた。普通では考えられないが、通常自分が最後に施設を出て鍵をかけると言う習慣をもつガイドスティーブが、無意識のうちに鍵をかけてしまったのだ。
人生、何が起こるかわからないものである。

ちなみに、“
マイト”達と楽しくお酒を飲んでいたスティーブは、翌日までこの“大事件”を知らなかった。。。

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